社会派ブロガーちきりんさんの書籍、「自分メディア」はこう作る!を読了しました。
さらに余談だけど、今読んでる本がめっっっっっちゃ面白い? 先週は個人的にヒットせず読むのやめた本もあり…? この本は必ず記事にする??
— あやひ.@雑記ブログ (@ayblgwork) 2018年4月20日
▲このツイートのめっっっっっちゃ面白い本が「自分メディア」はこう作る!です。
本書は、なぜブログをするのか?を考えさせられる1冊でした。
ブログをする目的は「趣味」でも「稼ぐ」でも「インフルエンサーになりたい」でも何でもいいんですが、「なぜブログをするのか?」ポリシーみたいなものって大切ですよね。
そこで今回は「自分メディア」はこう作る!の感想と、本書で響いたブログ運営で大切な考え方を紹介します!
「自分メディア」はこう作る!ってどんな本?
著者のちきりんさんは知る人ぞ知る超有名ブロガーさん。ブログをしている方なら一度は聞いたことのある人だと思います。
月間200万PVのアクセス数を持ち、熱狂的なファンと、既存メディアに匹敵するほどの絶大な影響力を持つ、おばけブログ「Chikirinの日記」。無名の会社員だった著者・ちきりんさんは、どのようにブログを立ち上げ、どんな方針で運営してきたのか。さらに、著者自身が選ぶ、ブログのベストエントリは? 2013年に著者がkindleで個人出版し、1万ダウンロードを記録した電子書籍『「Chikirinの日記」の育て方』に、ベストエントリを21本を追加。
個人で発信していく時代に、「自分メディア」を作り上げた大成功例として、必読の書。
引用:文藝春秋書籍詳細ページより
ブログのノウハウ本というよりは、ちきりんさんのブログとの向き合い方に“気づき”を得られる1冊です。
最近はネット上でも数々のブログ運営論を読めて、それが「ブロガーにとっての常識」のようになって「○○しなければ!」と無意識に踊らされている自分に気づかされる本でした。
例えばですが、「~思います」というのは記事を書くのにNGというノウハウ記事をよく読みます。
確かに記事として「~と思います」と曖昧にいうより、「○○だ!」と断言したほうが読者に響いて力強いですよね。
ただ、“思う”って言葉を使ったらいけないって誰が決めたんでしょう?
本書で「~思います」について言及されているわけではないんですが、ちきりんさんのブログ論を読んで大切なのはそこじゃない。って思ったんですね。
「自分メディア」はこう作る!は、もっと伸び伸びとブログを運営していきたい方にオススメの1冊ですね。
自分にとってのブログってなに?問題
「自分にとってブログとは」
「ブログをする目的は何ですか?」
突然このように質問されたときに、堂々と答えられる人ってどれくらいいるんでしょう…?
「自分メディア」はこう作る!のなかで、ちきりんさんはブログを「日記(の延長線上)」「思考の記録」と説明しています。
昔から私にとって日記とは「今日はこんなことを考えた」という思考の記録であって、「今日は何を食べた。今日はどこに行った。今日は誰と会った」という行動の記録ではありませんでした。身近な街で見聞きしたことや、友人や家族について考えたこと、社会で起こっていることから、自らの進路についてまで、自分がその日に考えたことを記録するのが、日記だったのです。(p24)
ブログの起点は、「これについて書く」とか「この本を紹介する」ではなく、「このことを伝えたい!」というメッセージの発生なのです。(p46)
ちきりんさんにとって、ブログは自分の思考を書くところ。
多く出回っているブログ運営論的なもののなかには「ブログと日記は違う」という内容をよく見かけるので、一見矛盾しているようにも感じますよね。
たしかに一般人の個人的なことを知りたいと思う人は多くないでしょう。
しかし、ちきりんさんにとっての日記は「思考の記録」なんです。
思考とは「こう考えた」「こう思った」「こう感じた」という対象に対する心の動き。
わたしは自分の心の動きをブログで発信するのって、とっても個人ブログ・メディアをするうえで求心力になると思うんです。
ただし、じゃあ私も思ったことを書けばいいのか!といえばそうでもなく、「何のためにブログをしているのか?」によって人それぞれポリシーは変わるよね、という話。
収益化が目的なら文章を書くこと以外にも力を入れるべきところがあるし、書き手として有名になりたいなら自分のサイトにこだわらず、大きなメディアに露出することを目指したり…
目的を明確にしたとき、もしかしたら「これ、ブログじゃなくてもいいんじゃね?」となる人もいるかもしれません。
「自分メディア」はこう作る!は「なぜ自分はブログをしたいのか?」自問するきっかけをくれる1冊でした。
ブログをするのに実名か匿名か問題
「実名か?匿名か?」はネットでもよく話題になる疑問ですよね。
たしかにネットでは匿名で無責任なことをする人がいます。しかし、実名でも必ず信頼できる記事があるとは限りません。
「実名だから…」「匿名だから…」という考え方はナンセンスだし、どちらを推奨するわけでもありませんが、ブロガーはキャラクターで信頼を得るのが一番なんじゃないかなと本書を読んでいて思いました。
学歴や職歴、年齢や立場など、書き手個人に関する情報は、「私が考えたこと」(=メッセージ)を伝えるために役立たないばかりか、むしろ邪魔になります。なんらかのメッセージを聞いた時、「それは誰が言ったのか」を気にする人は、まったく同じ発言でも、大企業の社長が言った場合と、アルバイトで生計を立てる若者が言った場合では、その解釈を変える人だからです。私としては、そんな先入観を持つことなく、ぜひ私の考えたこと、書いたことをそのまま受け止めてほしいと考えていました。肩書きによる信用補強がなくても、読む価値がある文章だと思ってもらえるのかどうか、それが知りたかったのです。(p36)
長く引用しましたが、まさにコレ。
ブログは“自分メディア”だからこそ、匿名とか実名とかそんなレベルじゃなくて、運営者であるブロガー本人のキャラクターで信頼や人気を集めるのがいいんじゃないかと。
また、ブロガーとしてのキャラクターについても、それが普段の自分と違くてもいいとちきりんさんは言っています。
人は誰しも多彩な面を持っています。家族の前での自分、友人と会っている時の自分、取引先の人たちに見せている自分、それぞれのキャラクターが異なっていても、不誠実なことではありません。それは、ひた隠しにするほどのことでもないけれど、混ぜる必要もないことです。(p38)
つまり、ブログは現実の肩書やパーソナルにこだわらず、自分の好きな向き合い方をするのが一番だよね、ということです。
納得のブログ運営を目指して
今回は、ちきりんさんの「自分メディア」はこう作る!を紹介しました。
思えば、ブログの目的やポリシーをはっきり持っていなかったな…と気づかされた1冊です。
ブログって色々な使い方ができるじゃないですか。
収益化もできるし、共通の趣味をもつ人たちと繋がれたりもしますし。
だからこそ、気づかないうちに“欲張って”しまっていたのだと思います。
ある意味、自分のブログの一番の読者って“自分”ですから、エゴではなく自分を満足させられる楽しいブログ作りを今後目指していきます!