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話題のインディーズ映画『カメラを止めるな!』観てきました!
異例の大ヒットで興行収入は16億円を突破。最初は都内2館での公開だったにも関わらず、SNS上で口コミが広がり現在は全国累計269館で上映されるという…。とにかく異例の大ヒット低予算映画です。
爆発的な人気というのは数字からも分かるんですが、奇妙なのは観た人たちの感想。
「とにかく観て!(観れば分かるから)」
「ネタバレしちゃうから言えないけど…観れば分かる!」
内容を一切口にしない/(^o^)\
ちなみに私が『カメラを止めるな!』を観終わった後のツイート↓
話題の映画「カメラを止めるな!」観てきました?✨最初はふぅん…??って感じだったけど、最後はなんて良い映画だ?観に来て良かった?となりました?オススメしてくれた人の言うとおり、ストーリーの前情報なく観た方がいい?ぜったい❗️❗️ pic.twitter.com/Y9stpsSDjx
— あやひ.@雑記ブログ運営中 (@ayblgwork) 2018年9月5日
うん。その通りだった!(笑)
今回は『カメラを止めるな!』のあらすじと感想、なぜみんなネタバレしたがらないのか?について紹介します!
Contents
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『カメラを止めるな!』の概要
出典:allincinema
『カメラを止めるな!』は上田慎一郎監督による初の劇場長編映画です。
上田慎一郎監督は短編映画で数々の受賞歴がある方。次回作ではVR映画を作成中なんだとか。新鋭の監督って感じですね!
本作は監督&俳優スクールENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾作品。
シネマプロジェクトとは劇場公開映画製作・俳優ワークショップのことで、演者が参加料を払って出演しています。
だから出演している俳優さんは正直「どなた?」という無名の方たちばかりで、B級感がすごい(笑)
とはいえ、シネマプロジェクトの作品は映画館で一般公開もされるし、映画祭なんかにもノミネートされる実力ある企画です。
応募すれば誰でも出演できるのではなくて、監督によるオーディションで選抜された人たちだけで映画が製作されます。
ある意味で映画俳優としての登竜門的企画でもあるし、それだけ映画への熱意がある人たちだけで作られた作品なんですね。
そもそも『カメラを止めるな!』がゾンビ映画の撮影を中心に展開されていくストーリーなので、一丸となって仲間で作品をつくっていく姿に胸が熱くなりました。
『カメラを止めるな!』のあらすじ
ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが襲来する。リアリティーにこだわる監督は撮影を続行しカメラを回し続ける。本気で逃げ惑う俳優陣とスタッフ、そして監督。ありがちな筋立て、いかにも低予算なインディーズ作品。こうして37分の短編映画ができあがった、のだが!?
あらすじ引用:Wikipediaより
ゾンビ映画を撮っていたら本物のゾンビに襲撃される話…ですが、ホラー映画ではありません。
多少ゾンビが襲ってきて怖いシーンもありますが、良くも悪くもチープ感(笑)ホラーが苦手な私でも平常心で観れました。
一言で映画を表現するとしたら、笑えるゾンビ映画。
でも最後には、ホロリと泣けたりもします。
傍から聞くと「なんじゃそりゃ」って感じですが、
とにかく笑えるコメディでもあるし
「仲間で良いもの作るぞ!」っていう青春モノでもあるし、
「家族っていいね」って思えるファミリー映画でもあるし。
これ以上言うとネタバレになっちゃうんですが、ゾンビは全然重要なポイントじゃありません(笑)
『カメラを止めるな!』のキャッチフレーズは、
「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
というもの。
広告には、37分のワンカットで撮られたノンストップ・ゾンビ映画という見出しが踊っていますが、実際の上映時間は全部で96分。ノンストップゾンビ以外の残り1時間に絶対にネタバレしてはいけない見どころが詰まっているんです。
『カメラを止めるな!』がネタバレできない2つの理由
出典:allincinema
『カメラを止めるな!』を観た人は大抵絶賛して観てない人にオススメするんですが、もはや枕詞的に「ネタバレはできないんだけど」っていいます(ほぼ確実に)。
わたしも「ネタバレはできないんだけど」って確実に言います。というか、言いました。
その理由は2つあって、「とてもシンプルな話だから」と「ネタバレどころか“ネタばらし”になっちゃうから」です。
とてもシンプルな話だから
なぜ『カメラを止めるな!』のネタバレができないのかというと、それだけシンプルな話だからなんです。
私は朝のニュース番組で『カメラを止めるな!』の特集を観たことがあって。
その時、上映中の様子ってとにかく観客が爆笑している音声が流れたんですよね。
「いやいや、そんな笑う?」って思ってたんですが、実際にそれがヤラセでも試写会だったから…というわけでもなくて、私が観た時も館内でどっと笑いが起こるシーンがありました。
『カメラを止めるな!』は子どもでもお年寄りでも、老若男女が「見て笑える」映画なんです。
人の動きで笑えるというか、昔でいうチャップリンとか、王道の笑いがちりばめられています。
ほら。めっちゃ面白い内容を伝えたい時に話す側がすでに笑ってると、聞き手は白けちゃう…ってあるじゃないですか。
ネタバレどころか“ネタばらし”になっちゃうから
ミステリー映画で観てない人に犯人やトリックを教えちゃうのってタブーじゃないですか。
その人が観る楽しみ全部奪っちゃうというか、ふつーに考えてアカンですよね。
『カメラを止めるな!』に犯人やらトリックがあるわけじゃないんですが、基本的に「ああ、そういう事だったのか」で成り立っている映画なので、ネタバレが厳禁なんです。
それに正直、ネタバレ知っちゃったら「わざわざ観なくてもいっかな」って思う人もいると思います。
でも観た側としては「絶対観たほうがいい」って熱量やら感動があるわけで、なまじシンプルな内容だけにそこまでを言葉で伝えられないのがもどかしいんですよね…。
だからこそ、四の五の言わずとにかく観て!!!!というプッシュの仕方になるわけです(笑)
『カメラを止めるな!』感想まとめ
今回は『カメラを止めるな!』のあらすじと感想を紹介しました。
個人的に見終わった感想としては、特にクリエイティビティな仕事やらモノづくりをしている人にハマる映画だと思います。
この作品が映画を作る人たちの話なので、熱意だけあってもうまくいかないし、妥協したら満足のいくものはできないし、って葛藤やらに共感できるというか。
シンプルで子どもでも爆笑できる映画ですが、そこには人間らしい葛藤とか、こだわりとか、愛とかが詰まっていて、大人が見ても笑えるし感動できる深い作品です。心打たれるって言葉がぴったりの結末でした。
まだ上映中の映画館も多いので、ぜひ何も知らないまま足を運んでいただけたらな、と思います…!
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