『なるべく働きたくない人のためのお金の話』感想―人生の処方箋みたいな1冊

「週休5日」「年収90万円」「隠居」生活をする大原扁理さんが、お金について書いた1冊『なるべく働きたくない人のためのお金の話』。

「なんて意識が低いんだ!/(^o^)\」
「きっと怠けものがこぞって読むんだろう…」

そんなイメージを持つ人がいるかもしれません。
しかし、この本には現代人が忘れがちな人生への問いかけがぎゅっと詰まっていました。

この頃、他人の「いいね!」ばかり気になっていませんか?

あやひ.
少しでもこの問いにドキッとした人は、一読をオススメします…!

今回は『なるべく働きたくない人のためのお金の話』のあらすじと、個人的に響いた3つのポイントを紹介します。


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『なるべく働きたくない人のためのお金の話』とは

『年収90万円で東京ハッピーライフ』(4刷3万部)著者の、2年ぶり最新刊!!

「多動力」なんてないし「私たちはどう生きるべきか」と考えるうちに気がつくと昼寝になってしまっているような、そんな弱い私たちの「生存戦略」。
著者が隠居生活の中で、お金と人生についてゼロから考えた記録。将来に不安や心配を感じる人へ向けた、もっと楽に生きるための考え方がこの1冊に詰まっています。
巻末対談:鶴見済×大原扁理「豊かさって何だろう?」

引用:百万年書房より

本書は20代の頃から「週休5日」「年収90万円」「隠居」生活を送る大原扁理さんの著作3冊目です。
(※現在は台湾で隠居生活を送っているそうです!)

前作の『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んだ時は、正直最初「ぶっ飛びすぎてて理解が追いつかない…」って感じました。(笑)
しかし、人生にじわじわ沁みてくる内容なんです。

あやひ.
なんだかツラい時に、大原さんの「嫌なことで死なない」って言葉が蘇ってくるんですよね::

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』は、タイトル通り「お金」を中心に大原扁理さんの考えがまとめられています。

年収が下がって底打ち状態になるほど、お金に対する不安も消えていったという大原さん。
しかし、最初から不安がなかったわけでも、「週休5日にしよう」「隠居しよう」と思っていたわけでもなく、すべてがトライ&エラーに繰り返しだったといいます。
自分だけの生活って、一朝一夕で作れるものではないんですね。

本書は大原さんがお金の不安を手放すまでに、どう考え、どう行動し、どう変わっていったのかを記録した1冊です。
お金について漠然とした不安を感じている人なら、心のモヤがうっすらとでも晴れる1冊ではないでしょうか。

お金の話は「自分がどうありたいか」問題の一部

お金について悩む理由は、そもそも人生への漠然とした不安感ですよね。
大原さんは本書はじめのほうで「お金のことは『自分がどうありたいか問題』の一部に過ぎない」といっています。

お金の不安をなくすことが目的なのではなく、お金の不安がなくなったそのとき、自分がどんなふうに生きていくのか、ということのほうが重要だからです。<<中略>>いくら稼ぐか、節約するかよりもまず、自分がどうありたいのかを洗い出していくこと。お金のことだけを見ていると、人生の本質を見失います。(p26)

お金をたくさん手に入れれば、不安が消えるってわけではないんですね。

「自分がどうありたいか」問題解決の糸口は、「自分にちょうどいい幸せのサイズ感を知る」ということでした。

当たり前ですが、幸せとか満足感って人それぞれで、まわりは「これがフツー」でも自分にとっては違うかもしれません。

この「ちょうどいい幸せのサイズ感を知る」って考え方は、メンタリストDaiGoさんの『好きをお金に変える心理学』の中でも言われていて、多すぎても少なすぎても人生の満足度は下がってしまうんですね。

大切なのは「幸せのサイズ感」。漠然としたお金の不安は「自分がどうありたいのか」が定まっていないだけで、実は今の経済状況だけでも(あるいは、もっと少なくても!)十分ハッピーになれるかもしれないってことです。

まずは、「自分には何がどれくらい必要なのか?」と真剣に向き合っていきましょう、という内容でした。

まわりの「いいね!」が行動基準になっていないか?

「自分がどうありたいか」問題を考えるうえで大切なのが、判断基準です。自分の人生なのに、周りの人の納得が行動基準になっていないでしょうか?

周りの意見を参考にすることもありますが、ひとりで決断するべきことさえ、周りに納得してもらわないと行動できない状態になることは危険です。こうなると、もはや周りの納得が行動基準。彼らだって人間ですから、いつも正しいとは限りません。(p42)

「親に言われたから」「みんながそうだったから」という理由であきらめて後悔していることが、ひとつくらいあるかもしれません。

自分で決断したからといって物事すべてがうまくいくわけではないですが、それでも満足度は変わってくるし、「人のせいにはできないぞ」っていう責任も出てきます。

ライフスタイルの根幹が、何よりもまず自分の「いいね!」によって支えられていることのほうが重要です。(p58)

「自分がどうありたいか」という問題ですから、大切なのは自分の「いいね!」です。

まわりの「いいね!」を鵜呑みにしないこと。参考にしてもいいけど、最後は自分で責任をもって必ず「いいね!」を確認することが大切なんですね。

一方で、自分の「いいね!」を無理やり誰かに強制しないことも大切。
みんなそれぞれに違った「いいね!」を持っていると知ることが、ハッピーライフのはじまりなのかもしれません。

自分の生き方と正しさはイコールじゃないということ

他人の「いいね!」以外に「自分がどうありたいか」問題で大切なのは、「正しさで選ばない」ということです。

正しいと一口に言っても、それはいつどこで誰が語るかによって、内容が違いますよね。あなたにとって正しいことと、全体にとって正しいことは必ずしも一致しませんし、日本で正しくても海外では犯罪になることだってあるかもしれない。また現在の私と、三十年後の私にとっても、きっと正しさの内容は違うでしょう。(p86)

時代や場所、人によって、正しさはコロコロ変わるものです。まわりのいう「正しさ」や「当たり前」が、自分をものすごく苦しめてしまうかもしれない。
たとえ「自分が正しい」と思うことでも、それが時間の流れと共にくつがえるかもしれない。そう思うと、「自分の生き方=正しい生き方」ではないんですね。

そもそも、人は正しいから「いいね!」を感じるわけでもありません。

めっちゃ余談ですが、「人は自分が正しいと思った行動をした後は誘惑に弱くなる」という心理学の研究調査があるそうです。(※)
正しいと思いながら生きるっていうのは、実は結局「正しさ」に甘えて自分で人生を決めることを放置しているだけなのかもしれませんね…。

あやひ.
(※)この研究についてもメンタリストDaiGo著「好きをお金に変える心理学」に書かれていました!

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』感想まとめ

今回は『なるべく働きたくない人のためのお金の話』を紹介しました!


個人的に大原扁理さんの本は「なんだか疲れたな…」って時に読みたくなります。
心のビタミンというか、処方箋というか、ツラい気持ちがちょっぴり和らぐんですよね。

「モチベ上がった!うおおおやるぞー!」って気持ちにさせてくれる本も好きですが、ずっとエンジン全開ではいられません(笑)大原さんの人柄なのか、立ち止まり、休憩する時間をもらったような気持ちで読めます。

この感想記事では核心部分である「お金との向き合い方」については、ほとんど触れていません。
第5章「お金と話す、お金と遊ぶ」では、大原さんがお金とどんな風に付き合っているのか、想像したらほっこりする内容でした。

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』だけでも十分楽しめます。しかし、もしまだ前作の『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んでいない人は、先にそっちを読んでみると、より大原さんの言葉が心に沁みて癒し効果倍増すると思います。

もっと楽に生きたい(※ラクして生きたいとは違います)」と感じている人は、ぜひ大原さんの言葉に耳を傾けて、自分の心と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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