書店でビジネス系の書棚をぼんやり眺めていた時のこと。
他の分厚い本にぎゅっと挟まれて、縮こまっている(ように見えた)ヌーディーピンクの本に目が止まりました。
(写真は自宅で再現してみたイメージ…なんか違うけど^^;)
『イギリス女性はこう働く』オーデガ・ユーワグバ・著/国枝祐希・訳
自信に満ちた海外女性の本を読むのが好きなので、じぶんの琴線に触れるタイトル。
手に取ってみて、帯のクリエイティブな仕事をする女性にとって必読の1冊、という言葉にますます興味を惹かれます。
裏のこんな方におすすめです、にはフリーランスとして働きたい、働き方を変えたいの文字が。
こうして、『イギリス女性はこう働く』を今週の通勤電車のお供に決めました。
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楽しく仕事がしたい、は決して綺麗事じゃないと思う
本書は、キャリアを歩み出したばかりの人から経験を積んだベテランまで、クリエイティブな仕事に携わるすべての女性に必須の、新時代のキャリアガイドです。新しいアイディアや実践的なアドバイスが満載です。
思慮深い人、もの作りに携わる人、アートを生みだす人、企業を考えている人……そんなあなたのワーキングライフに刺激を与えてくれる一冊です。
いきなりですが、この手の本って好き嫌いが激しく別れると思うんですよね。
どんな本にも言えることだけど、仕事に好きや楽しみを持ち込むことに違和感を覚える人もいるんじゃいかなあ、と。
働かざるもの食うべからず、という言葉があるとおり、生きるためにはしなきゃいけないこと、という気持ちが強い人もいると思います。
私も仕事を楽しみたい!って気持ちと、お金のために割り切らなきゃ…って気持ちを行ったり来たりしていて、
でも「仕事だから」「お金のためだから」って我慢すると、当然、人間だから心を無にして働くのに限界を感じたりもして。
そんなことをぐるぐる思っている真っ最中だったから、この本にのっていた名言が心にぐさっと刺さったんです。
みんながいつも感じている葛藤かもしれませんが、私は自分自身を、疲れを知らない資源としてではなく、繊細に作られた人間としてとらえるようにしたことで、「申し訳ありませんが、今週その仕事はお引き受けできません」と言えるようになりました。頼まれた以上は、自分しかいないなどと思いがちですが、大間違いです。さまざまなプロジェクトや機会を通じて、私は大組織の歯車のひとつではなく、居場所が必要なひとりのクリエイティブな人間なのだということを改めて感じました。愛する人たちとの関係は、自分のことを何ができるかという視点で見るのではなく、どんな人間か、で考える事の大切さを思い出させてくれました。
これはチャプター10、影響力のある女性たちの名言集のなかから、キャリン・フランクリンさんというファッション関係のお仕事をしている女性の言葉です。
お昼休憩、本読んでて、自分は社会の歯車のひとつではなく、ひとりの人間であることを忘れちゃいけない、って言葉がめちゃ刺さった…
— あやひ.@雑記ブログ運営中 (@ayblgwork) 2019年5月22日
まるで手引きのような1冊
『イギリス女性はこう働く』は読み物というより、ガイドライン、手引きを読んでいる感じでした。
だから読んでいるあいだは、面白いなあ~という感じもなく、ただ淡々と、すらすら読める感じです。
お金のこと、心のこと、人間関係のこと、仕事のことなど、目次の中から一番ピンとくる部分だけを読んでもいいと思います。
機械のマニュアルがそうだけど、手引きって普段は読もうとは思わないですよね。
でもその機械が「何かおかしい」と思ったら、真っ先に手に取るのがマニュアルで、該当箇所だと思うんです。
『イギリス女性はこう働く』は機械のマニュアルを手に取る感覚に似ていて、何かが強く残る本ではないかもしれないけど、モヤモヤへの糸口がのっている。そう感じました。
今回とくに私に引っかかった部分はこちら。
- 着心地のいい服を着る
- お昼休憩にはデジタル画面をオフにする
- 仕事も人生の1部に過ぎないから、他のことも充実させる
やらなきゃと思うのではなくて、やってみたい!という前向きな気持ちにさせてくられるから、やっぱり手引きよりもすごい何かかもしれない。そんな1冊でした。
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