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夢をかなえるゾウ2に学ぶ―貧乏から金持ちになる・成功の秘訣【感想】

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水野敬也著「夢をかなえるゾウ2」を読了しました。

あや
あや
いやー、めっちゃ面白かった(語彙力)

先日、夢をかなえるゾウ1を読んだばかりなのですが、第2弾は個性的な新キャラの登場でバージョンアップ感がものすごかったです。

今回は、夢をかなえるゾウ2に出てくる教え・秘訣で特に印象深かった7つを紹介します。

いつもお金に困っている・叶えたい夢がある! という方は、ぜひチェックしてください。

「夢をかなえるゾウ」の感想記事はこちら↓

https://ayblg.work/entry/post-675/


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夢をかなえるゾウ2のあらすじ

前作より5年、ガネーシャが再び舞い降りたのは、会社を辞めて、あこがれの世界に飛び込んだ男のところだった。好きなことなら続けられる、好きなことを仕事に、そんな思いを抱きながらも、一向に芽が出ない現実に才能の限界を感じ、ついには心折れかけて…。
そんな主人公にガネーシャは「ある提案」をする。その意外な提案とはーー。

今回のテーマは「お金」について。生きる上で必要不可欠な「お金」の問題に人はどうやって向き合っていけばいいのか?ガネーシャ始め、釈迦や貧乏神といった様々な神様(今回もみな相当やらかしてくれてます)が、そこにひとつの明確な解答を示してくれます。

今、やりたいことはあるけど一歩踏み出そうか迷っている人、そして、どの道に向かえばいいのか分からず行き詰まっている人のための成功エンタテインメント小説。

引用:夢をかなえるゾウ公式サイト(飛鳥新社)より

主人公は、脱サラしてから8年頑張っているけど売れない芸人・西野勤太郎(34歳)。

同世代にくらべてお金はなくて貧乏だし、芸人としても芽がでない状態で夢を諦めかけようとしているときに、ガネーシャと出会います。

ガネーシャは勤太郎に「コンビを組んで、お笑い大会で優勝しよう」と提案するのですが、まあ、そこには「ある目的」があって、勤太郎は見事に巻き込まれていく…という話です。

とはいえ、夢をかなえるゾウとして有名なガネーシャですから、もちろん勤太郎はお笑いの大会で優勝を目指す過程で大きく成長していきます。

さらに今回のテーマは、「お金について」。

売れない芸人の勤太郎は貧乏ですから、「お金に困っている状態から、お金持ちになるには?」という内容が書かれています。

あや
あや
私にぴったりのテーマだ(^q^)

個性的な新キャラが登場

前作は主人公とガネーシャのふたりが主な登場人物だったのですが、今回は個性的なキャラクターがたくさん出てきます。

ガネーシャの親友である釈迦はもちろん、貧乏神の金無幸子や、死神など。

とくに、金無幸子(幸っちゃん)は、いっそガネーシャよりもめちゃめちゃいいこと言ってる…

貧乏神ならではの視点(?)から、「貧乏になるひと」「貧乏神から嫌われるひと」を教えてくれるので、万年金欠…というひとにとって有り難い教えが満載でした。

夢をかなえるゾウ2で学んだ秘訣・教え7つ

それでは、夢をかなえるゾウ2で特に印象深かった秘訣・教えを7つ紹介します。

あきらめなければ夢は叶う=あきらめない限り成長できる

知り合った当初、勤太郎は偉人の言葉を借りて「諦めなければ夢は叶う」と説いたガネーシャに反発します。

『頑張れば夢がかなう』っていうのは、夢をかなえることができた人の言葉じゃないですか。でも、夢がかなえられなかった人は――仮に、その人がどれだけ血のにじむような努力をしていたとしても――その人の言葉は歴史には残りません。だから、僕たちが知らないだけで、すごく頑張ったのに夢をかなえられなかった人はたくさんいるんじゃないでしょうか。むしろ世の中にいるのはそんな人たちばかりなんじゃないですか。それが――現実なんじゃないですか?(p21)

勤太郎は元々勉強熱心で、思慮深い人物です。

教えや秘訣を黙って聞き入れるのではなく、しっかり疑問をピンポイントで指摘してくれるので、読者にとって「理解が進みやすくなる」キャラクターだと感じました。

勤太郎の「頑張ったけど夢を叶えられない人はたくさんいる」という言葉に対して、ガネーシャは「人間は、成長する生き物なんやで」と諭します。

人間は何もできない状態(=赤ちゃん)で生まれてくるからこそ、どんな存在にもなれるし、どこまでも成長できるのだと。

あきらめない限り成長は止まらないし、可能性は無限大ということを、ガネーシャは芸人を辞めようとしていた勤太郎にまず諭したのです。

成長を続ける限り、何度でも奇跡はおこせる、というガネーシャの言葉に勤太郎は心を動かし、芸人として再スタートを切ります。

大抵の悩みは先に誰かが経験している

ガネーシャの教えのひとつに、「図書館へ行く」というのがありました。

仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん? 自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん? 自分は悩みのガラパゴス諸島なん?(p60)

大抵の悩みは過去にも誰かが経験しているので、本を読むのが大切だ、という教えです。

本を読んで解決できれば苦労しない」と勤太郎は反論しますが、実際に悩みのキーワードでヒットした本を読んでみると、悩みや不安が和らいでいくのに気が付きます。

本は多くの人の悩みを解決するために作られてきた」というガネーシャの言葉どおり、読書を通して不安をやわらげ、解決の糸口を見つけるというのは、ネット情報が氾濫した現代だからこそ、余計に大切なポイントだと感じました。

成長する人=人の意見に耳を貸せる人

ガネーシャは、人が成長するための最大の秘訣として「聞く耳を持つ」と勤太郎に教えています。

『僕には才能がない』って。せやったら、それを一番の強みにせえ。自分で才能がない思うんやったらお客さんの意見聞いて、直して直して直しまくるんや。そしたら必ず天才を超えられる日が来るからな(p79)

最終的に成功する人間ちゅうのはな『自分に才能がない』ちゅう『不安』を持っている人間なんや。そういう人らが、人の意見に耳を傾けて、試行錯誤していくことで最初の頃には想像もでけへんかったような成長を遂げるんや(p79)

自分の意見を貫くのも大切ですが、ガネーシャいわく「人の意見を受け入れられない」という裏側には「直すのが面倒」という気持ちが隠されているらしいのです。

たしかにハウツー本を読むにしても、内容を受け入れるのにある程度の素直さは必要だと思います。

今なにかしら不安を抱えているのだとしたら、自分の中だけで解決するのは難しいので、他人の言葉にどれだけ耳を傾けられるかが大切なのかもしれません。

お金持ちになる人=人を喜ばせる人

貧乏神・金無幸子の言葉に、「貧乏のはじまり」があります。

「●●したら、お駄賃あげる」という言葉をかけられた時に、もしかしたら貧乏がはじまっているかもしれない…という話です。

そういう形でお金をもらってしまうと、『お金』=『嫌な作業をするともらえるもの』という考えを持つようになります。しかも作業をする前からもらえる金額が決まっているので『いかに楽して作業を終わらせるか』ということばかり考える人になるでしょう。こうして子どもの頃にもらった『お駄賃』が、アルバイトの『時給』になり、会社の『給料』になります。すると給料の範囲内でしか仕事をしませんし、仕事をできるだけ減らそうと考えるので給料が増えることはありません(p99)

もしも、貧乏なひとがお金持ちになるとしたら、「お金は嫌な作業をしたらもらえるもの」という考え方を変える必要があります。

つまり、「楽しいことをしたら・誰かを喜ばせたら、お金がもらえる」ということ。

「お金」=「楽しいことをする」「人を喜ばせたらもらえる」という経験を積むために、一番有効なのが「プレゼント」だそうです。

いっぽうで、他人の不幸を望む人はお金持ちになれません。

金無幸子は、とある人物をみて「あの人はこれからも貧乏だ」と勤太郎に告げます。

だって、あの人は気持ち良さそうに人を責めてるじゃないですか。人を責めたり批判したりすることが好きな人って、他人が不幸になることを望んでいる人ですから。(p134)

じぶんではなく人を喜ばせられる人が、お金持ちになる、というわけです。

不安なときは前に出る

不安なときは前に出る、は教えではなく、勤太郎自身が成長のなかで気づいたポイントです。

不安になったとき、僕はすぐにそこから逃げだそうと考えてしまう。でも、逃げようとすればするほど不安は大きくなっていく。
そうではなく、思い切って不安の中に飛び込んで自分のできる限りにことをしていると、不安はまるで幻だったかのように消える瞬間がある。
不安に実態はない。自分の不安に対する姿勢が、そのまま不安の大きさを決める。
だから、僕みたいに不安を感じやすい人間は、不安を感じたときこそ、前に出なければいけないんだ。(p142)

人気者の芸人を目指す勤太郎ですがプレッシャーや緊張に弱く、突然のトラブルにうまく対処できない欠点がありました。

しかし、ガネーシャや金無幸子、釈迦とのやり取りのなかで、自分の欠点に気づき、向き合おうとしていきます。

諦めない限り、成長できる、を体現しているキャラクターだなと感じました。

お金がない不安を消すには他者を助ける

お金持ちになるには、人を喜ばせるのが大切という教えがありました。

とはいえ、自分に余裕がない状態では他人を喜ばせられないですよね。

自分はお金が足りない、時間が足りない、幸せじゃない……そうやって『困っている』と感じているからこそ、他人に与えることができないのです(p184)

金無幸子の言葉に、「他人に対する言動が、自分に対する言動になる」というものがあり、貧乏を悪く言えば、貧乏なときに「ああ、自分はダメなやつだ」と自分を責めなければならないし、いっぽうで「お金がなくても大丈夫だよ」と他者に言ってあげられるひとは「お金がなくて不安」という気持ちを消すことができる、という理屈です。

だから、自分が困っているときに人を助けてあげられる人は、『困っている』という感情から抜け出すことができます。そして、そのとき人は――大きく変わります。当たり前のように、人を喜ばせることができるようになるのです(p186)

自分が困っているときに、困っている誰かを助けるのは簡単な話ではないですが、日ごろの言動はすぐにでも意識しておきたいポイントだなと感じました。

人を喜ばせる=いい人になるではない

お金持ちになるには人を喜ばせる必要がありますが、「いい人」になるのではありません

『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人から嫌われたくないという気持ちから自分の欲求を抑えつけてしまう人です。でも、そういう人が何かを手に入れることはありません。なぜなら――自分の欲求を抑え続けることで、どんどん『やる気』を失ってしまうからです。(p222)

自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。いい人ではいられなくなります。でもそうやって欲求をぶつけながら、それでもお互いが喜べる道を見つけていくこと――それが、成功するための秘訣なのです(p223)

他者を喜ばせるのと同じくらい、自分を喜ばせるのが成功の秘訣というわけです。

夢をかなえるゾウ2の感想まとめ

今回は、夢をかなえるゾウ2で響いた教え・秘訣を紹介しました。

前作よりもテーマが「お金について」とピンポイントだったので、夢をかなえるゾウ1の内容を再吸収しつつ、新たな教え・秘訣を学べる内容だったと思います。

あや
あや
本も、読んだ自分もバージョンアップした感じ!

最後に、勤太郎がとてもわかりやすく「お金持ちになるには?」「成功するには?」の内容をまとめてくれていたので(笑) 引用します。

お客さんを喜ばせる、困った人を助ける、これは一言で言えば他人を愛するということだ。でも、僕たちにとって愛は、それを口にするのも恥ずかしいくらい「道徳的」で、「しなければならないこと」になっている。だからこそ多くの人は、人を愛することを「楽しむ」習慣がないのだろう。でも僕たちにとって本当は人を愛することは楽しくて気持ちいいことで、経験を通してその気持ちを大きくしていく(p221)

  • 読みやすい・わかりやすい自己啓発本が読みたい
  • 金欠・貧乏性に悩んでいる
  • 挫折しそうな夢があるけど諦めきれない

という方は、ぜひ読んでみてくださいね。