【感想】三千円の使いかた―心温まるお金の話。コスパなんて考えてたら生きていけないよ!

三千円の使いかた

ぱっと目にとまったタイトルと、柔らかい雰囲気の装丁。
見かけたのは書店の特設コーナーで、最初はライトな実用書かな?と思って手に取ってみたのですが、実際は実用的な節約“小説”でした。(その場ではメモだけして、図書館で借りました)

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」結婚、子育て、入院、離婚、老後……御厨家の女性たちが直面する人生の節目やピンチ。前向きに乗り越えるためには、どう貯めて、どう使う? 一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説

引用:中央公論新社

この本を一言で説明するとすれば、心温まるお金の話

さまざまな年齢、ライフステージに立つ女性たちの、お金にまつわる連作短編小説集で、何度も目頭と胸がほんのりと熱くなる、そんな1冊です。


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「お金がない」漠然とした不安を感じる女性たち

三千円の使いかたは「これから先のことを考えると、お金がない。どうしよう…」という悩みに直面する、さまざまな年齢の女性が主人公です。

職場で尊敬していた上司のリストラだったり、友人の玉の輿結婚だったり、悩み出すきっかけはさまざまで、けど「あ、分かる…」と共感してしまうものばかり。

そして真剣にお金について向き合いはじめる主人公たちが一歩ずつ人生を前進させていく、その姿にかなり励まされる小説でした。

コスパなんて考えていたら生きていけない!

この小説のなかで、唯一男性視点の「費用対効果」という話があります。

これは簡単に説明すると「結婚も、子どもを作ることも、コスパが悪すぎる!」と考えている男性の話です。
個人的に賛同できる説ではないけど、確かに結婚も子どもを作ることも莫大なお金がかかりますよね。現実問題、愛さえあればなんとかなる!という簡単な話では決してありません。

しかし人生の(?)費用対効果を求める男性に対して、タイトルにある「三千円の使いかた」を教えてくれる琴子おばあちゃんが喝を入れます。

費用対効果? ははは。そんなに費用対効果が大切なら、もう、いっそここで死になさい。それが一番、効果あるわよ。ご飯も食べなくてすむし、家も傷まない、服も必要ない、お金もいらない。あくせく働く必要もないわよ

誰だってお金は欲しいし、お金がないことで悩むことも多いと思います。
けどお金のために生きているわけじゃないですよね。自分らしく生きるために、どうお金を使うかが大切で、コスパ云々で自分の行動に歯止めをかけていたら不完全燃焼もいいところなんじゃないでしょうか。

あやひ.
個人的にこの話が一番グッと沁みる内容でした。

自分が納得できるお金の使い方をしていきたい

『三千円の使いかた』を読み終えて、生きるためにお金は必要なんだけど、お金をどう使うかが一番大切だよなあ、と感じました。

費用対効果の主人公のように、コスパばかり考えている言い訳じみた人生はまっぴらだし、先の不安ばかり考えてケチケチ節約して心が貧しくなるのも正しいお金の使い方とは言えないと思います。

じゃあ正しいお金の使い方って何だ?と考えたとき、「自分が納得できるかどうか」に尽きるんじゃないかと。「これでいい」「これがいい」と覚悟が決まったら、お金を出すことだって気持ちがいいし、前を向けるんじゃないかなと思いました。

いますぐお金に賢くなることはできないと思うけど、時々は「三千円の使いかた」の使い方を思い出して「なんとなく使ってしまった」「出ていってしまったお金」が減らせるよう努力していきたいな。



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